「フォトエッセイ2」 好きなものと向き合う

 

ふと自分に問いかけた。
「このカメラマンという職業をしていなかったら私はここまで写真に対して向き合っているのだろうか?」
答えはいい意味でNOです。
私が想像するにこの職業をしていなければきっと自由にもっとまっさらな気持ちで写真を撮っていた事でしょう。
雨が降っていれば雨の雫に映る世界に感動してシャッターを切り、美しい景色を見たのなら迷わず携帯電話などでその時その時に
自分が感じた何かを残そうとするでしょう。
私の中ではその直感や素直さが物事の好き嫌いなのだと考えます。

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ふと自分に問いかけた。

「このカメラマンという職業をしていなかったら私はここまで写真に対して向き合っているのだろうか?」

答えはいい意味でNOです。

私が想像するにこの職業をしていなければきっと自由にもっとまっさらな気持ちで写真を撮っていた事でしょう。

雨が降っていれば雨の雫に映る世界に感動してシャッターを切り、美しい景色を見たのなら迷わず携帯電話などでその時その時に自分が感じた何かを残そうとするでしょう。

私の中ではその直感や素直さが物事の好き嫌いなのだと考えます。

そこで悩むのがプロという言葉です。

プロとアマチュアこの2つの存在の話をするにあたり多くの人々はその違いは明白だと答えるでしょう。

写真業界だけに限らず10数年前まではプロはアマチュアの上の存在であるという認識が強く、事実現在でも物理的行為で言えば技術力やそのスタジオが有している撮影機材から写真そのものに対して顧客は対価を支払い。

心理的行為としては他者を想像し、その人が必要とする撮影を行う。それが広義の意味でのプロという事になっています。

それらを踏まえ近年写真業界の現状を見てみると、プロとアマチュアの境界線がほぼ無くなってきているように見えます。その理由としてSNSの発達やカメラ機材の性能向上、誰でも手軽にしかも上手に撮影が出来るようになりました。

好きなものを追求する人が評価をされる時代になってきたといえるでしょう。また人々が求める写真にも変化が起きているようにも見えます。

「自己創造性」が高い写真つまり最近の言葉を借りるのであれば「映える写真」を求める傾向にあると言えるでしょう。

しかしながら写真を残す使命を持ている私たちプロのカメラマンは、直感や素直さをどこかに置き忘れいつも別の所を見ているように思えるのです。

だからこそ驚きを感じ取ることを私たちは忘れてはいけないと思うのです。プロの中にもアマチュアの心を宿しながら・・・

byふじ

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