ふじさんの写真に対する本音

COCONには沢山のカメラマンがいます。

しかし誰一人として同じ感覚を持ったカメラマンはいません。

人が違えば写真に対する考えも違う、そうなると出来上がる写真も自ずと違うという事です。

今回は少し恥ずかしいですが私のスタジオで撮影するときの考えを本音で語っていきたいと思います。

私たちカメラマンは日常的にスタジオに来たら写真を撮るという行動が身に付いています。

まるで人が呼吸をするのと同じくらい。

それは良くも悪くも日々の日常業務となり固定概念や凝り固まった何かになっていきます。

今思い返すとカメラを持ったばかりの頃の私はその様な感じがありました。

「家族写真を撮るならこの場所じゃないとダメ」、「オムツの撮影をするならここしかない！！」

このように自分の撮影が出来るテリトリーの中に無理やりお客様を入れ、そこから出ないように何とかしようと必死になるこれがカメラマンデビューしたての私でした。

どのような写真を撮ればいいのか迷っている私に声をかけ続けてくれたのが前にお世話になっていたスタジオの先輩カメラマンたちでした。

それから7年余りの時間がたち今の私は自分に対して常に言い聞かせている言葉があります。

「カメラマンも人、撮りに来るお客様も人、いい写真を撮るという目的の元、パパにもママにも協力してもらい一緒にいいものを作り上げる。」

「そのためにはまずパパとママに一歩自分から近づく事が大切。」

これが出来ているのと出来ていないとでは大きな違いが生まれます。

パパとママの信頼があってこそ私の写真は生きてきます。

だからこそ私はどんなに泣きじゃくる子や走り回る子を前にしても楽しく撮影をすることが出来るのです。

そして自分で殻を破るべく他のカメラマンが撮影しないインテリアや、撮影方法の模索を貪欲に行っていけるのです。

撮影される側も撮影をする側も楽しく、そして常に新しい発見に驚くことが出来る心を持ち続けたいと思っています。